診療科目 歯科 矯正歯科 小児歯科 口腔外科 TEL 03 (3223) 4182(良い歯に) 
 さいとう歯科 高円寺診療所 JR中央線 高円寺駅 北口から徒歩6分 北中通り商店街の西端、高円寺北三郵便局の隣 
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新潟 苗場山・登頂断念 5/15--5/17  ( 3日間) ( 元橋〜赤湯温泉〜苗場山・八合目 )

 苗場といえばスキー場で有名です。 大学のサークルメンバー約10名で、その後ろに聳える残雪期の苗場に登ろうと行ってきました。 しかし、思った以上に残雪は多く、山頂直下で行く手を阻まれ退却しました。

 青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。

- 稜線からの苗場山 -

 苗場山(なえばさん)は、新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2,145mの成層火山であるが、山頂周辺は南西方向に緩やかに傾斜する楯状火山のような地形の広い平坦面が湿原を形成し、小さな池塘が点在している。日本百名山の一つで上信越高原国立公園に属する。
 そこにミヤマイが苗のように生えて苗代田のような外観を呈していることが、「苗場山」の山名の由来である。
 古くから稲作の守り神としての信仰を集め、山頂には伊米神社が祀られている。


5月15日(金) 晴のち曇
 新役員会による初の会山行だった苗場パ−ティ。 結局ピ−クを踏まずに帰ってきました。 確かに反省すべき点はいくつかあったと思います。  だから?初の会山行を飾るにふさわしい山行だった?とは言いきれないのかもしれない。  けれど私は、いろんな思い出がいっぱいのこの山行を忘れることはないと思います。 本当に行ってよかったと思っています。
 9時集合なのに、例のごとく20分ばかり遅刻して上野に到着。 それでも三等賞という好成績で、改めてG時間の恐ろしさを知る。  はなばなしい見送りの方々に、立っている乗客のすき間から行ってきます!!と挨拶し、ホ−ムを離れる。


 家 20:45…駅-(各停)-21:38 上野駅 22:14-(JNR/各停 733M 長岡行) (車中泊)-

5月16日(土) 晴、夕方より霧
 一時間あまりのステビバのあと、4時30分起床。 まだ皆眠そう。
 タクシ−で林道の入れる所まで行き、5時35分タクシ−下車。  ここで朝食をとる。 (の)さんの見映えで勝負のおかずが大好評。 「残雪にキャピキャピの苗場パ−ティ」と称するにふさわしい幕あけだったのだが・・・。
 6時15分、いよいよ出発。 40分ばかり林道を進んだ所で、カエルの産卵にでくわした。 そこから避難して棒沢出合で一本、7時10分。
 20分出発、林道を離れ、赤湯をめざす。 赤湯までの道のりも、200m上げて200m下ろすという、かったるい一本でした。 8 時40分赤湯着。  温泉を前に、みんなちょっぴりのんびりした気分。 さあ、いよいよ昌次新道。 1,000mちょっとの上げを前に、緊張の色を隠せない私だった。
 山口旅館(F君はこの名前が気に入った様子)で話を聞こうかと声をかけるが、誰も出てきそうにないので先へ進む。  (後に、リ−ダ−が「ここでちゃんと聞けばよかった」とぼやくことしきり) ちょっと進むと雪渓。  気休めのつもりで持ってきたピッケルを片手にトラバ−ス。
 しばらく行くとまた雪渓。 ここで私はピッケルを取り出すために不注意にもザックを雪の上に下ろしてしまった。  ザックが滑り出し、気が付いたら私も一緒に滑っていた。 上のほうで「危ない!」という声がした。 「U!!」とKさんが叫ぶ。  自身も滑っていたというAさんが文字通り体で止めて下さった。  私は自分の不注意で引き起こしながら、Aさんに止めてもらうとヘラヘラと笑っていたような気がする。 ゴメンナサイ。
 そこでしばらくじっとしていると、今度はF君が無表情に滑り落ちていく。 Aさん曰く、「F、おまえ止まる気ないんじゃない?」。  滑落事件でちょっとびびった私はおたおたしながら、桂ノ沢出合に着く。 なんと地図上で8mmのところに一時間かかったとか。  ここでリ−サブがル−トを見にいっている間、30分ばかり休憩。
 このあとが第二の難関、激流の上の丸太橋を渡り、ガレている急斜面を横切る。  そこを通過して30分ばかり歩くとル−トがわからなくなり、リ−サブがまたまたル−トファインディング。 結局ちょっと薮コギをし、11時50分桂ノ沢着。  ここで昼食をとる。
 フクベ平までは雪の上をキックステップで登り、13時20分着。 私にはこの一本が一番きつく、半分眠りながら千鳥足で歩いていた。  Hさんが元気づけてくれるが、その声もぼんやり聞こえる。 一本とった後も元気は回復せず、私はもうメタメタ。  もう駄目と思いはじめた矢先、また薮コギに突入した。  G君が上越の醍醐味という薮コギ−私は醍醐味を味わう余裕はなく、ただ無我夢中で歩いたのだが、そのおかげでバテていたことも忘れたようです。  といっても私はかなり悪戦苦闘。  「薮コギに技術はいらない、精神力の勝負」と言いきり、豪快に上っていくU君をみて、なるほどと思い、私もがんばってみるが、木々の抵抗は激しく、その生命力の強さを思いしらされた。
 藪コギをおえ、15時1746m地点着。  さあ、あと二本でピ−ク!! 16時15分、深穴の大岩到着。 シャリバテを訴えるメンバ−の声にリ−ダ−も折れ、ビスケットとグレフルを食べる。  17時ピ−クをめざして出発。 リ−サブの偵察の結果(Kさん、Aさん、本当にご苦労さま) 今までで一番の難所が待ち構えているとのこと。  Aさんの指示で一歩一歩進んでなんとかきりぬけ、やっと稜線にでる。
 18時5分とうとう頂上直下まできた。 私たちを待ち受けていたように霧が晴れる。  私は天の粋な計らいに「う−ん。にくい演出」と素直に感激。 話に聞いていた広いメルヘンピ−クを目前にし、とうとう来た!!という思いが込み上げてきた。  が、こんな思いも束の間、ピークには5m以上の雪壁ができていて登れないとわかる。  体じゅうの力が抜けていき、今日切り抜けてきたいろんなことが頭の中をうずまく。  けれどただ茫然とピ−クを眺めている時間はなく、C.L.は幕の張れる所まで戻ることを決定した。  (敗退を告げたKさんの姿は私の目に焼きついています。)
 18時25分、ちょっと平らな所で幕を張ることにする。 骨の髄まで沁み入る寒さだ。 7時すぎにテントに入る。 10時30分夕食。  クリ−ムシチューの暖かさが心にしみた。 明日への不安と心身両方の疲れからくる睡魔のためか、みんなの口が自然に重くなる。  こんなテント生活もいいなとふと思う。
 長かった一日も終りを告げ、0時30分就寝。 実働8時間50分。 お疲れさまでした。


 -(JNR/各停 733M 長岡行)-03:20 越後湯沢駅、就寝 03:35、起床 04:30、駅 05:00-(タクシ-)-05:35 林道、朝食 06:15…(徒歩 54分)…07:09 釜段の滝 07:21…(徒歩 80分)…08:41 赤湯温泉 09:15…(徒歩 60分)…10:15 サゴイ沢出合 10:45…(徒歩 30分)…11:15(休憩)11:25…(徒歩 22分)…11:47 樺ノ沢 12:30…(徒歩 45分)…13:15 フクべ平 13:25…(徒歩 95分)…15:00(標高1546m地点)15:20…(徒歩 58分)…16:18 フカ岩沢 17:00…(徒歩 63分)…18:03 頂上直下(登頂断念、引き返し) 18:10…(徒歩 14分)…18:24 幕営地(八合目△)、夕食 22:30-23:30、就寝 00:30
本日の歩行時間計 8時間41分

- 登山道の途中から見た苗場山 -

5月17日(日) 曇時々晴、のち雨、夜強い雨
 7時起床。 自動シャッタ−で記念撮影し、8時45分出発。 雪の上を下るのに私はみんなからいろいろとアドバイスを受けるが、ともするところびシリセ−ドになってしまう。  ヤブコギでは、頭から落ちたり、相変わらずの失態ぶりだ。 11時30分フクベ平着。 桂ノ沢までもまた何度かころびながら下る。  12時着。 コ−ンときゅうりのサラダ付の豪華な昼食に加えて氷あずきのデザ−トを食べ、みんな思わずキャピキャピ。
 きのうの滑落現場をなんなく(そうでもなかったかな?)通過して赤湯に着いたのは14時10分。  ロンスパをはずし、ピッケルをしまいながら、この山行も着実に終わりに近づいているのだと思った。 15時35分、棒沢出合へ着く。
 「ではそろ−っと行きましょうか。」というChief Leaderの声にうながされ立ちあがる。 最後の一本だ。  いろんな経験をさせてくれた山の最後を飾るにふさわしい一本になるとも知らず、それぞれの話に花を咲かせ林道をとばす。  目にしみるような新緑に、一同“一年で一番いい季節"と口をそろえる。
 昨日朝食を食べた所へ近づくと何やらブルド−ザ−の音。  なんと土砂崩れしているではないですか。  こわい!! 林道から再び元橋に向かう山道に入る。  これも荒れた道で、川を渡ったり、ちょっとしたヤブコギをしたりと本当にありがたいことで・・・。
 そしてむかえる最後のどんでん返し。 バス停に出るのに一山登らねばならないことが判明したのです。  たいした登りではないのだが、いい加減ヨレヨレになっていた私は、もう何がなんだかわからずただ足が動いているという感じだった。  最後のガレている所など本当に這うように登っていた。  この上げを登りきるとみんなバス停に向かって走りだした。  Yさんに一緒にがんばろうと肩をたたかれ、走りだしてはみたものの、バス停まで走り通すのはとても無理。  みなさんの若さには本当に感服。 (と一等若い人間が言ってみたりして)
 17時50分、バス停に到着。  ザックを下ろしバスの座席に身を投げだすと、意識が朦朧としていくほどの疲労感が押し寄せてくる。  でもそれがつらいのではなく、心地よいのはどうしてなのかな。


 起床 07:00、朝食 07:30-07:45、撤収 08:00-08:30、八合目△ 08:45…(徒歩 75分)…10:00(休憩)10:15…(徒歩 75分)…11:30(休憩)11:35…(徒歩 25分)…12:00 樺ノ沢 13:00…(徒歩 65分)…14:05 赤湯温泉(昼食)14:28…(徒歩 55分)…15:33 釜段の滝 15:45…(徒歩 65分)…17:50 元橋 17:52-(越後交通/バス)-18:25 越後湯沢駅(夕食)20:35-(JNR/各停 734M)-22:13 高崎駅 22:15-(JNR/各停 936M)-23:35 大宮駅
本日の歩行時間計 6時間00分

5月18日(月)
 長くて短い2日間でした。  いろんな経験をしたこの山行を通して、いろんな意味で私は階段を一段登ったような気がしてます。  私のような人間がいて心労が倍増したであろうリ−サブをはじめメンバ−のみなさん、本当にありがとう!!  それにしても、リ−ダ−が打ち上げの時ボソッと言った一言が今も忘れられずにいます。  「ピ−クを踏んでないのにこれほど充実した山行はないヨ。」

 大宮駅 00:00-(JNR/各停、終電)-01:05 蒲田駅 01:15-(Taxi)-01:23…01:25 友人宅 泊、就寝 翌03:10

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