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新潟 5/14--5/18 ( 5日間) ( 十字峡〜兎岳〜藤原山〜剣ヶ倉山〜平ヶ岳 2,141m〜奥只見湖・尾瀬口 )
大学2年の春に授業をさぼってサークル仲間3人で、上越、尾瀬の奥にある平ヶ岳に登ってきました。残雪期の山は私らの他に登山者は皆無で、山中の2日間、他の誰とも会いませんでした。
青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。
- 平ヶ岳 -
平ヶ岳(ひらがたけ)は、新潟県魚沼市と群馬県みなかみ町の境界にある山。 標高2,141m。 日本百名山の1つ。
山頂の北東約0.2kmに二等三角点「平岳」(標高2,139.6m)が設置されている。 新潟県側の山域は越後三山只見国定公園に属する。
新潟県側は阿賀野川の支流只見川の流域、群馬県側は利根川の源流地帯になっており、日本の中央分水嶺となっている。
5月14日(金) 雨
昨日までの好天が一転、雨の金曜。 上越線最終鈍行は二人の男を乗せて上野駅を出た。 Aさんと僕である。 Fさんはいない。
が、それを苦にもせず、列車が空いてくると、僕等はシュラフを出して眠りについた。
3時43分、六日町着。 ホ−ムの階段を登るとFさんが待っていた。 「驚かせようと思って、今まで声をかけなかった。」 別に驚かなかった。
Fさんならやるだろう。 六日町駅にてステビバ。
家 21:55…22:00 駅 22:05-(各駅)-22:53 上野 22:55-(JNR/各停 935M)-翌00:42 高崎 翌00:48-(JNR/各停 733M 長岡行)-翌03:44 六日町駅・待合室泊、就寝 04:00
5月15日(土) 晴
6時起床。 晴れ。 自販機ショップでカップヌ−ドルを食べた後、バスで野中へ。
パンとジュ−スで更に腹を満たし、十字峡へ向かう。 速いペ−スで12時5分、十字峡着。 釣り人を横目に取付へ。
怪しげな取付で、案の定、道を間違える。 右へ右へ。 この急登は、なまった身体に応えた。
千本松原を越え、日向山付近で昼食。 水を入れ忘れたため、渇きを癒してくれるのは、一滴二滴の雪解け水だけだった。 残雪期に水で苦しむとは!?
「もうすぐ池塘がある。」 という有賀さんの言葉を信じ、何度となく裏切られ、雪渓を生姜畑まで。
やっと池塘に巡り会う。 視界が開け、幕場に好適である。 が、稜線に出ようということで生姜畑を後にする。
途中でル−トをミスり、薮に入る。 何度もコ−ルで二人を確認しつつ一時間半。 やっとル−トに出た時はもう6時だった。 稜線は目の前だが、さすがに沈。
起床 06:20、六日町 06:55-(越後交通/バス)-07:20 野中 07:55…(徒歩 65分)…09:00 十字峡 09:20…(徒歩 40分)…10:00(休憩)10:25…(徒歩 35分)…11:00 千本松原 11:05…(徒歩 70分)…12:15(休憩)13:25…(徒歩 65分)…14:30(休憩)14:45…(徒歩 20分)…15:05 生姜畑 15:45…(徒歩 45分)…16:30(休憩)16:45…(徒歩 35分)…17:20(休憩)17:30…(徒歩 20分)…17:50 小天井 18:00…(徒歩 5分)…18:05 小天井△、就寝 21:45
本日の歩行時間計 6時間40分
5月16日(日)
4時起床。 6時出発。 雪渓の急登が続く。 稜線に出て、初めて平ケ岳を目にする。 茫漠とした山塊が僕を圧倒した。 中ノ岳ピストン。
思い出すことが多い。 駒のなまめかしい山容、八海の昴ぶる若さ。 Kさんの差し入れの親子パンダ。 落としたライタ−。 侮しい!
兎岳を越え、この日も薮こぎで一日が暮れる。
起床 04:00、小天井△ 06:00…(徒歩 55分)…06:55 稜線出合 07:10…(徒歩 15分)…07:25 中ノ岳避難小屋 07:45…(徒歩 15分)…08:00 稜線出合 08:10…(徒歩 55分)…09:05(休憩)09:35…(徒歩 25分)…10:00 兎岳11:45…(徒歩 55分)…12:40(休憩)13:20…(徒歩 10分)…13:30(休憩)13:40…(徒歩 70分)…14:50 (藤原山) 15:20…(徒歩 30分)…15:50(休憩)16:15…(徒歩 45分)…17:00△、就寝 22:10
本日の歩行時間計 6時間15分
- 剣ヶ倉山 -
5月17日(月)
4時起床。 6時15分出発。 一時間で藤原山ピ−ク。 さらに一時間で下藤原山ピ−ク。
Fさんの地図とAさん、僕の地図とでは藤原山の位置が違っていた。 どちらが正しいのかわからない。
編集・修正の日付とも同じで、国土地理院がいい加減だとしか思われない。
薮を抜けると、平穏だけがある。 という様な小さなピ−クが、いくつか続き、その度に大弛緩。 平和な時間が過ぎさるともなく過ぎさるともなく過ぎていく。
剣ヶ倉の登り、Fさんと僕はル−ト上を行く。 振り返るとAさんは雪渓の上を歩いている。 しばらく行くと視界が狭まり、Aさんも見えなくなった。
別に気にもとめず、登って行った。 雪で覆われた剣ヶ倉ピ−クに着く。 Aさんを待つが、なかなか来ない。
「滑落してたりして。」 四十分ほど過ぎた頃、憔悴の呈でAさんが登って来た。
「滑落してしまった。」と言いつつ、雪面との摩擦でできた火ぶくれを見せてくれた。 やはり、ちょっと無謀なトラバ−スでした。あれは。
グリセ−ドで剣ヶ倉を下り、いよいよ平ヶ岳の登りに入る。 そろそろ三人とも疲れを感じ、足取りには軽快さが欠ける。
そんな僕等を迎えてくれたのは、遠々と続く白い緩曲線だった。
他の山々から、四方の稜線から隔絶された雪の円板の上、チ−ズを頬張りながら、僕等は三時間も佇んでいた。
起床 04:00、△ 06:15…(徒歩 5分)…06:20 (水場) 06:40…(徒歩 30分)…07:10 下藤原山 07:15…(徒歩 35分)…07:50(休憩)08:45…(徒歩 60分)…09:45(休憩)10:40…(徒歩 50分)…11:30 剣ヶ倉山 12:35…(徒歩 75分)…13:50 平ヶ岳 16:50…(徒歩 30分)…17:20(池糖)△、就寝 22:15
本日の歩行時間計 4時間45分
5月18日(火)
5時起床。 7時25分出発。 二本で鷹ノ巣部落まで下る。 一本目では、三日ぶりに他の人間に会い、二本目では青大将に会った。 爬虫類は好きじゃない。
熱い日差しを浴びながら林道を歩くこと一時間半、尾瀬口からの定期船はまだ動いていなかったが、交渉の末、和船を出してもらう。 湖上から見えた荒沢岳に僕は来年を約束した。
上越は僕を魅了したのだった。 おしまい
起床 05:00、(池糖)△ 07:25…(徒歩 65分)…08:30 台倉山直下 09:00…(徒歩 55分)…09:55(休憩)10:25…(徒歩 45分)…11:10 国道出合 11:15…(徒歩 85分)…12:40 尾瀬口 13:20〜(和船)〜14:00 奥只見船着場 14:05…(徒歩 10分)…14:15 バス停 15:10-(タクシ-)-15:50 小出 15:52-(JNR/各停 730M)-18:25 高崎 18:57-(JNR/各停 930M)-20:35 赤羽 20:40-(JNR/各停)-20:50 池袋 20:53-(各停)-22:08 駅 22:10…22:15 家
本日の歩行時間計 4時間20分
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