診療科目 歯科 矯正歯科 小児歯科 口腔外科 TEL 03 (3223) 4182(良い歯に) 
 さいとう歯科 高円寺診療所 JR中央線 高円寺駅 北口から徒歩6分 北中通り商店街の西端、高円寺北三郵便局の隣 
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北アルプス 後立山連峰縦走 8/ 4--8/13  (10日間)

 扇沢〜針ノ木雪渓〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜五竜岳〜唐松岳〜白馬岳〜朝日岳〜親不知・日本海

 大学1年の夏に初めての本格的な夏山縦走をしたのがこの北アルプス・後立山連峰です。  この山歩きによって本格的な登山に明け暮れる学生生活が決定したようなものです。
 サークルのメンバー6人で、途中一度も入浴せず、かといって重量を極力少なくするために、着替えはなく着たきり雀で、最終日には相当に自分の服が臭かったのが強い印象に残っています。  それだけに日本海に到達した時の喜びはたまらないものがありました。

 青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。

- 布引山から見た鹿島槍ヶ岳南峰(左)と北峰(右奥) -

 鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)は、山頂は南峰(標高2,889m)と北峰(標高2,842m)からなる双耳峰である。

8月 4日(月)
 我々、後立山連峰縦走隊6名は、白馬登山隊7名とともに、急行アルプス15号にて一路北アルプスを目指して離京した。

 家 21:08…21:14 駅 21:16-(各停)-22:08 新宿 23:20-(JNR/急行 アルプス15号 415M) (車中泊)-

8月 5日(火) 曇時々晴・時々雨
 5時20分、信濃大町着。  我々はここで白馬隊と別れ下車。 二台のタクシ−に分乗し、扇沢へ向かう。  扇沢にて朝食を摂った後、針ノ木雪渓に入る。  峠まで1100mの高度差を五本で行く。
 四本目で昼食を摂っていると、後からきた信州大学ワンゲル部の五人組パ−ティ−が威勢よく追い抜いていった。  この後五日間、この信大パ−ティ−と相前後して山行をすることをその時は知るよしもなかった。  昼食後、我々は彼らより先に峠に着くべく、がんばり、ついに追い抜き、13時17分針ノ木峠に到着。  一休みしていると、信大Partyは我々の目前を素通りして幕場へ直行。  我々も直ちにその後を追い幕場へ。  10°ほど傾いた、平地とはいいがたい所にテントを張る。就寝19時05分。


 -(JNR/急行 アルプス15号 415M)-05:20 信濃大町 05:30-(タクシー)-05:55 扇沢 (朝食) 06:35…(徒歩 70分)…07:45 大沢小屋 08:05…(徒歩 45分)…08:50 針ノ木雪渓下 09:21…(徒歩 39分)…10:00(休憩)10:50…(徒歩 40分)…11:30 (昼食) 12:20…(徒歩 52分)…13:12 針ノ木峠 13:15…(徒歩 5分)…13:20 針ノ木峠△、夕食 16:00-17:00、就寝19:05
本日の歩行時間計 4時間11分

8月 6日(水) 曇時々晴、夕方一時雨
 5時45分針ノ木岳着。 頂上に立つと360°の大展望。 眼下には黒部湖が見える。  飽きるまで見ていたかった。 やがて信大Partyが来たので出発。 赤沢岳・鳴沢岳を通り、新越乗越へ。
 この日はずっと給水制限が実施された。  我々の喉は強烈に水分を欲したが、供給が十分でなかったゆえ、行動力がはなはだ鈍化し、M隊員は一時、歩行を停止した。  事態を考慮したChief Leaderは予備日を使うことに決定。  本日の幕場を種池Campに変更した。 信大Pも同じだった。


 起床 02:40、朝食 03:00-04:00、針ノ木峠△04:30…(徒歩 75分)…05:45 針ノ木岳 06:00…(徒歩 42分)…06:42 大スバリ…(徒歩 23分)…07:05 (休憩)07:10…(徒歩 70分)…08:20 赤沢岳 08:52…(徒歩 46分)…09:38 鳴沢岳 09:45…(徒歩 33分)…10:18 新越乗越 (昼食) 12:16…(徒歩 46分)…13:02 岩小屋岳 13:30…(徒歩 32分)…14:02(休憩)14:27…(徒歩 28分)…14:55 種池小屋△、夕食 18:00-19:00、就寝 21:00
本日の歩行時間計 6時間35分

- 五竜小屋の上から見た五竜岳 -

 五竜岳(ごりゅうだけ)は、標高2,814mの山で、山頂は富山県側に位置する。  鹿島槍ヶ岳と並んで、後立山連峰の主要峰の一つである。  両山は丁度吊橋の支柱の様に日本三大キレットの一つである八峰キレットを挟む形で鎮座している。  両山を縦走するためには、難所である八峰キレットを通過しなければならない。

8月 7日(木) 晴
 本日のピ−クは爺ヶ岳なので、ゆっくりと朝の気象をとってから10時10分に出発。  本峰で一本とって、二本目にはもう本日の幕場、冷池キャンプ場である。  すでに信大Partyが沈していた。  ここからの剣岳大窓の中に沈む夕日が印象的だった。

 起床 05:30、朝食 07:30-08:30、天気図 09:05-09:45、種池△10:10…(徒歩 65分)…11:15 爺ヶ岳本峰 11:50…(徒歩 60分)…12:50 冷池小屋△、夕食 17:30-18:30、就寝19:45
本日の歩行時間計 2時間05分

8月 8日(金) 晴のち曇
 本日は、日本百名山のうち2つ、鹿島槍、五竜を登頂し、その上八峰キレットを通過する予定。  鹿島槍の南峰は難なく征覇。  北峰も軽く登頂。  キレットもいくつか鎖場があったが、実際はそんなきつくなかった。  8時半すぎにキレット小屋に着く。
 あとは五竜だけ。  ちょろいもんだ、とばかりにアタック開始。  しかし、さすが日本百名山の一つ。  300mの岩壁の直登はきつかった。  歩きのつらさが他の隊員の憎悪に昇華してきた。  こら、K!速いぞ。  M!石落とすな。  G!T!ぴったりくっつくな。  Y!ここらで一本とらんか。
 14時00分、ようやく頂上に辿りつく。  先程まで照りつけていた太陽は霧が出て、隠れる。  山荘まで下って幕をはる。


 起床 02:45、朝食 03:00-03:40、冷池△ 04:27…(徒歩 55分)…05:22 布引 05:28…(徒歩 40分)…06:08 鹿島槍ヶ岳南峰 06:30…(徒歩 16分)…06:46 (雪渓) 07:14…(徒歩 6分)…07:20 北峰 07:34…(徒歩 63分)…08:37 キレット小屋 09:12…(徒歩 51分)…10:03(休憩)10:15…(徒歩 35分)…10:50 赤枝 11:50…(徒歩 65分)…12:55 五竜下 13:20…(徒歩 40分)…14:00 五竜岳 14:45…(徒歩 35分)…15:20五竜小屋△、夕食 18:00-19:00、就寝 20:00
本日の歩行時間計 6時間46分

- 白馬頂上小屋の下から見上げる白馬岳 -

 白馬岳(しろうまだけ)は標高2,932m。  南に続く後立山連峰の山々とともに、南北に伸びる稜線の両側の傾斜が著しく異なる非対称山稜が発達している、特徴的な山容を持つ。  東側の谷筋には冬季の膨大な積雪と周囲の山塊からの雪崩が集積した、日本最大の雪渓である白馬大雪渓がある。  雪渓の上部は夏期には日本有数のお花畑が広がる。  高山植物の固有種や希少種も多く、高山植物群落の規模も大きい。

8月 9日(土) 晴一時曇
 本日は不帰の剣を通る。  しかし八峰キレットが楽だったので、緊張感はあまりなかった。  大黒山の下で一本目をとった時、雲海から昇る朝日が美しかった。  そろそろ女の子が恋しくなったG君は、唐松山荘の前でしなくてもいいのに、かわいい女の子に挨拶する。
 唐松岳山頂への道で初めてチングルマを見る。  不帰の剣を無事通過し、天狗の頭をへて天狗山荘前キャンプ場に13時45分着。  水が豊富にあったため、初めて飲食用以外に利用できた。


 起床 01:50、朝食 02:20-02:40、五竜△ 04:00…(徒歩 55分)…04:55 大黒山下 05:10…(徒歩 55分)…06:05 唐松山荘 06:25…(徒歩 5分)…06:30 (雪渓) 07:10…(徒歩 15分)…07:25 唐松岳 07:45…(徒歩 42分)…08:27(休憩)08:45…(徒歩 63分)…09:48(休憩)10:20…(徒歩 82分)…11:42 天狗前 13:00…(徒歩 32分)…13:32 天狗ノ頭…(徒歩 13分)…13:45 天狗山荘△、夕食 16:30-17:10、就寝 19:10
本日の歩行時間計 6時間02分

8月10日(日) 晴のち曇
 4時15分出発、一本で鑓ヶ岳頂上へ。  白馬岳一帯が手にとるように見える。  ここで、なぜかG君とT氏は渋い服に着替えてY氏に出発をせかす。  6時55分頂上小屋着。  剣岳や槍穂がよく見えたが、我々の視線は周囲の女の子達の方へと向く。  小休止のあと各自、頂上へ登る。
 頂上からは、針ノ木峠から爺、鹿島槍、五竜と、我々がたどってきた路が望めた。  よくここまで来たもんだ。  その向こうには槍、穂高。  そして初め北西にあった剣岳が今は南西に見える。  北には明日通る朝日岳が雲海の中に沈んでいる。
 大弛緩した後、出発。 9時30分三国境通過。  これより長野県と別れ、新潟県となる。
 雪倉山、燕平をへて、15時18分に朝日小屋着。  Y氏が小屋で幕営の手続きをした時、ついでに6日の欄を見たが、白馬PartyのY氏の名前はなかった。  皆でいろいろ推理をしながら夕食をとった。


 起床 01:50、朝食 02:30-03:00、天狗山荘△ 04:15…(徒歩 60分)…05:15 鑓ヶ岳 05:28…(徒歩 87分)…06:55 白馬頂上小屋 07:42…(徒歩 16分)…07:58 白馬岳 09:06…(徒歩 49分)…09:55(休憩)10:12…(徒歩 60分)…11:12 雪倉山 12:00…(徒歩 45分)…12:45 燕平 13:15…(徒歩 53分)…14:08(休憩)14:28…(徒歩 50分)…15:18 朝日小屋△、夕食 17:30-18:00、就寝 20:10
本日の歩行時間計 7時間00分

- 朝日岳から日本海に至るルート、栂海新道 -

8月11日(月) 霧
 7時10分、朝日岳頂上着。 これ以降、人はめっきり少なくなる。  もはや我々の目指すは日本海のみとなった。  先日までの瓦礫の道とうって変わって、森林や草原の中を切り開いた道を、黙々と歩いた。  さわがに山、犬ヶ岳をへて14時55分、本日の幕場、栂海山荘に着く。

 起床 03:55、朝食 04:30-05:00、朝日小屋△ 06:15…(徒歩 55分)…07:10 朝日岳 07:25…(徒歩 50分)…08:15 長栂山 08:25…(徒歩 78分)…09:43 黒岩平 10:50…(徒歩 60分)…11:50 文子ノ池 12:10…(徒歩 55分)…13:05 沢蟹山 13:20…(徒歩 75分)…14:35 犬ヶ岳 14:50…(徒歩 5分)…14:55 栂海山荘、夕食17:30-18:00、水汲み 18:14-18:40、就寝 19:40
本日の歩行時間計 6時間18分

8月12日(火) 曇のち晴
 3時00分、山荘に泊まった5パ−ティ−の中で最も早く起床し、6時20分、最も遅く出発する。  ぬかるみと倒木の多い、その上むし暑い森林の中をひたすら日本海をめざして歩く。  11時15分、坂田峠にて昼食。  13時半頃、樹林の中から海が見えた。  14時10分、山道をぬけて国道8号線上に出る。
 14時20分、とうとう波打際に我々は立った。  「ごくろうさんでした。」皆、いっせいにザックを砂浜に降ろし、手をとりあう。  やった。  ついに日本海に来たんだ。目の前には青い海原が広がっていた。  親不知海水浴場で我々は4時間近く休んだ。  18時、服を着替えて撤収。  タクシ−で糸魚川へ向かい、風呂に入った後、打ち上げ。


 起床 03:00、朝食 04:30-05:30、栂海山荘 06:20…(徒歩 80分)…07:40 菊石山 07:45…(徒歩 105分)…09:30 白鳥山 09:50…(徒歩 85分)…11:15 坂田峠 12:00…(徒歩 60分)…13:00 二本松峠 13:15…(徒歩 65分)…14:20 親不知海岸 18:05…(徒歩 5分)…18:10 レストラン日本海 18:40-(タクシ-)-19:10 糸魚川駅 19:15…(徒歩 5分)…19:20 (入浴) 19:55…(徒歩 20分)…20:15 ヤマキ (夕食) 21:05…(徒歩 5分)…21:10 糸魚川駅、待合室・泊 就寝 22:10
本日の歩行時間計 7時間10分

8月13日(水) 晴
 この後、各自、北陸一帯をまわる計画をしていたが、ベッドが恋しくなり、TさんとG君は東京へ直行した。  私とM君は富山に寄って名物駅弁の「鱒の寿司」を買って帰った。  KさんとYさんは実家へ帰った。

 私にとって初めての北アルプス入りでした。  中三の春休み、友人と三人で北陸の私鉄めぐりをした時、富山駅構内の連絡橋を歩いていると、富山の街並の向こうに白く輝く鋭い山並が見えました。  (ああ、あれが北アルプスか。)  その姿が強く印象に残り、それ以降、いつか行ってみたいなと思いつつも、入ることはありませんでした。  大学へ入ったら山をやろう。  そう考えて早大入学後、山登りのサークルに入会、そして今回、初めてその姿を見てから4年5ヵ月の月日をへて、念願を達成したわけです。


 起床 04:45、糸魚川 06:36-(JNR/各停 1226)-08:16 富山 08:29-(JNR/各停 330M)-09:32 金沢 09:55-(JNR/特急 白山4号 3014M)-17:05 上野 17:10-(各停)-17:48 駅 17:52…18:00 家

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