診療科目 歯科 矯正歯科 小児歯科 口腔外科 TEL 03 (3223) 4182(良い歯に) 
 さいとう歯科 高円寺診療所 JR中央線 高円寺駅 北口から徒歩6分 北中通り商店街の西端、高円寺北三郵便局の隣 
   旅行記トップ
   鉄道編
   登山編
   自然編
   海外編
   日本百名山
   YH
   旅行記一覧
   鉄道写真トップ
   北海道の駅
   東北の駅
   関東の駅
   中部の駅
   近畿の駅
   中国の駅
   四国の駅
   九州の駅

長野 6/ 9--6/14  ( 6日間) 雪上訓練 上高地〜涸沢カ−ル〜前穂高岳・北尾根四峰、北穂高岳

 大学のサークルで冬山(雪上)訓練を今回は残雪期の涸沢カールで行いました。 訓練の一環として、前穂高岳の北尾根四峰と北穂高岳にも登頂しました。  北尾根は無雪期には通常の縦走路がないので、本格的な岩登りの技術がないと登れませんので、貴重な体験でした。

 青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。

- 前穂高岳・北尾根(中央)と頂上(右) -

 穂高岳(ほたかだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高3,190mの山。 日本第三位の高峰。  穂高岳は、剱岳、谷川岳と共に日本三大岩場に数えられている。 特に、涸沢岳から南岳の稜線の飛騨側には、谷川一の倉沢と並ぶ有数の岩場滝谷を擁する。  また、前穂高岳の東側、奥又白谷の上部も角度の高い岩壁となっている(前穂東壁と呼ばれる)。
 穂高岳登山の拠点となる涸沢は、奥穂高岳と前穂高岳に挟まれた吊り尾根よりU字型にえぐられた圏谷で、夏でも雪渓が残る。


6月 9日(火)
 家 22:00…駅-(各停)-23:00 新宿駅 23:45-(JNR/急行 アルプス15号 417?M)(車中泊)-

6月10日(水) 曇
 上高地バスタ−ミナル発、8時00分。 天候は高曇り。南に焼岳、北に明神岳が大きく迫っている。 明神の肩口から垣間見える穂高が雄々しい。
 明神池まで45分、そこから徳沢まで40分。 各自レ−ションをつまみながら、水を補給する。 水量豊富な梓川。 切れるような冷たさ。 穂高はやっと春である。  横尾到着10時50分。 居丈高に胸をそらせる屏風岩。それを巻き込むように横尾谷が岩塊を割いている。
 横尾谷出合まで到らぬうちに雪渓に入る。 傾斜がさほどないので、そのまま進む。 出合到着12時20分。 ここより全員ロングスパッツ、ヘルメット着用。  ピッケルをついて涸沢に入る。 ル−トは沢の中央についているトレ−スを辿る。
 13時40分、涸沢ヒュッテまでもう一息の地点でブレス。 前方の山容がすばらしく豪快だ。 涸沢から一気に撞き上げたような、その頂点に奥穂。 右手に涸沢岳、吊尾根を伝って左手に前穂。  北尾根の岩肌が鋼のように黒い。
 まどろみにも似た静寂。 間歇的に雪崩の音がする。 巻き起こる雪煙と、岩肌を滑り落ちる雪の白系が美しい。  左手の小さな沢に雪崩の傷跡。 吊尾根の途中に、巨大な雪尾が二つ、三つせり出ている。
 涸沢ヒュッテ着14時30分。 水は、涸沢小屋、涸沢ヒュッテ、どちらを利用しても構わない。 ただし幕はできるだけヒュッテ側に張らないと、咎められる。 就寝22時30分。 (実働4時間40分)


 -(JNR/急行 アルプス15号、起床 04:30)-04:55 松本駅 05:06-(松本電鉄)-05:29 新島々駅 05:40-(松本電鉄バス)-07:05 上高地 08:00…(徒歩 45分)…08:45 明神館 08:53…(徒歩 42分)…09:35 徳沢園 09:55…(徒歩 53分)…10:48 横尾 11:08…(徒歩 70分)…12:18 涸沢出合 12:50…(徒歩 50分)…13:40 標高2,200m地点 14:05…(徒歩 25分)…14:30 涸沢△、夕食 17:30-18:00、就寝 22:30
本日の歩行時間計 4時間45分

- 稜線から見下ろす涸沢のキャンプ場 -

6月11日(木) 曇、夜雨
 起床4時30分。 前日より幾分ガスがかかっている。 気象通報で梅雨入りを知る。
 6時20分、前穂第四峰へ向けて出発。 全員、Wヤッケ上下、ロンスパ、手袋、メット着用。 肌寒い。
 黙々と、吊尾根を目指す。 キックステップを切る音が単調に続く。
 7時20分、吊尾根の喉の所。 幕場より300mほど上げた所でバケツを握る。
 雪訓開始。 キックステップと耐風姿勢に1時間半汗を流す。 そのあと滑落停止。 雪が腐っていて、よく止まらない。  サイルワ−ク。 3組に分かれ、スタカット、コンテの練習。
 雪訓終了、11時35分。 4時間10分、一度も休みをとらないハ−ドトレ−ニングだった。
 バケツに沿って横一列になり眺める大天井岳が気持ち良い。 各自レ−ションを食ったあと、コ−スを左にとり、3,4のコルへ向けて出発。12時00分。
 四峰着、13時00分。 梓川が廻廊のように遠望される。 コルをはさんで三峰の岩壁がそそり立ち、「穂高」をまざまざと実感させる。  それにしても、何という裸岩の無関心。
 下山開始、13時30分。にわかにガスが濃くなる。 幕場までは、標高差600mの豪快なシリセ−ドを愉しむ。 着、14時20分。  就寝22時30分。 涸沢小屋の灯が、たとえようもなく優しい。(雪訓を含めて実働7時間)


 起床 04:30、涸沢△06:20…(徒歩 60分)…07:20 訓練地点( 雪上訓練 07:30-11:20 )11:56…(徒歩 60分)…12:56 前穂高岳 北尾根 四峰 13:10…(徒歩 70分)…14:20 涸沢△、夕食 17:00-17:30、就寝 23:20
本日の歩行時間計 3時間10分

6月12日(金) 終日雨
 雨の音と共に目覚める。 7時30分。 ザイテングラ−ドの下端までガスがかかっている。 停滞。  ほとんど間断なく降る雨。 就寝24時。

 覚醒 06:50、起床 10:50、 ( 雨天のため停滞 )、夕食 17:30-18:00、就寝 24:00 涸沢△
本日の歩行時間計 0時間00分

6月13日(土) 雨
 起床8時30分。 降り続く雨。 11時10分、リ−ダ−の指示で、小雨の中を出発し、北穂を目指す。
 かなりガスが濃い。 おそらく視界は、20〜30m。 先頭でステップを切りながらかえり見ると、リ−ダ−の姿がかすんでいる。 右へ右へとコ−スをとる。
 13時10分、コル状の地点に到着。 雪面の至る所に亀裂が走っている。 屋根の北面は、断崖。 どうやら右に寄りすぎて東尾根へ出てしまったらしい。  岩稜をトラバ−スして北穂沢へ向かう。 高度約3,000m。 霧はいよいよ深い。 東尾根へ2回でてしまった後、今度は、北穂沢を横切って南稜へ撞き上げる。 14時15分。
 14時40分、尾根を伝ってようやく、北穂沢のコルへ。 雪面の一部分がクラストしている。 かと思えばひざまでもぐるラッセル続き。 悪戦苦闘の末、ピ−ク着15時10分。
 15時20分、北穂沢を下り始める。 かなりの傾斜。 ところによって雪面がクラストしている。

 悪場を避けてトラバ−スしている途中、Dが滑落。  あっというまに霧の彼方へ吸い込まれる。 Fさんがシリセ−ドで追い掛け、150mほど下でこれを救う。 空白と焦燥と 叫喚と安堵と・・・・・・  一瞬の出来事ではあったが、それにしても烈しい一瞬であった。
 北穂沢途中からはシリセ−ド。幕場着16時5五分。就寝22時15分。(実働3時間35分)


 起床 05:00、再起床 08:40、涸沢△11:30…(徒歩 58分)…12:28(休憩)12:42…(徒歩 28分)…13:10 前穂高岳 北尾根 2,900m地点 13:30…(徒歩 20分)…13:50 標高3,000m地点 14:15…(徒歩 23分)…14:38 コルの上14:42…(徒歩 30分)…15:12 北穂高岳 15:21…(徒歩 14分)…15:35(滑落)…(徒歩 30分)…16:05 涸沢△、夕食 19:30-20:00、就寝 24:00
本日の歩行時間計 3時間23分

6月14日(日) 雨のち曇
 起床5時30分。 ガスはザイテングラ−ドの中腹まで。 テントを撤収し、7時40分、涸沢ヒュッテを後にする。  雨で融雪してむき出しになったブロックが墓石のように点々と続く。  一気に横尾まで、8時50分着。 徳沢10時5分。 上高地11時35分。 12時発のバスに乗る。

 EPISODE-1
 Fさんは私用で出発が一日遅れ、11日に到着することになっていたのだが、はたして彼が何時に姿を見せるか?  先発の面々の間で激しい論議が戦わされた。
「3時半ならどうだい?」とYさん。
「3時半までに来るか来ないか賭けようじゃないか。」
「来る。」といったのはMさん。
「やっぱり責任あるしな・・・」
たちまちM、D、Yさん、Oさんが賛意を発する。
「来るもんかよ!」と言ったのはKさん。
「あいつに限って・・・」と自信ありげに断定する。
ニヤっと笑ってMさんが賛成。僕もそれに頷く。
「Fさんは期待を裏切らないさ。」
 だが---Fさんはやって来た。 14時50分、コ−ルがかすかに聞こえる。 たちまち戦場と化すテント。
 Mさんが真っ先に飛び出した。
「F!そこで1本とれ!」
だが、Yさんの高笑いを前にすべては虚しい努力だった。
 賭けた金額は100円。 今、うやむやになっているので、これ読んだ人、他言は無用よ!

 EPISODE-2
 北穂アタックの日、凍てついた岩稜帯を越えている最中に、Yさんが絶叫した。
「わぁ−−−−っ」
 一気に振り返るメンバ−。 だが、その驚いた顔を見てYさんはニコニコしながら
「みんな意外と心配してくれるんだな」
 疲れのあまり、全員が約5分間肩たたきをし合ったのはいうまでもない。

 EPISODE-3
 <上高地ギャルと涸沢ギャルの違い>
上高地ギャル
 全身をブランド商品で固め、ハイヒ−ルなどをお履きになって明神池まで3本ぐらいでやってくる。
 トレ−ナ−の袖についた、あるかなきかの泥に気付いては、きゃ−きゃ−興じる彼女たちの前を、いったい僕らはどんな顔して通ったらよいのだろうか。
涸沢ギャル
 何はともあれ--親しみやすさが全てである。 このほのぼのとした懐かしさ--
「そういや--の--」おぉっと、これは禁句でした。


 覚醒 04:10、起床 05:30、撤収 06:30-、涸沢△ 07:38…(徒歩 75分)…08:53 横尾山荘 09:25…(徒歩 41分)…10:06 徳沢園 10:25…(徒歩 35分)…11:00 明神館 11:03…(徒歩 37分)…11:40 上高地 12:00-(松本電鉄バス)-13:05 新島々駅 13:41-(松本電鉄)-14:06 松本駅(昼食)15:57-(JNR/急行 アルプス12号 1412M)-20:17 新宿駅 20:30-()-駅…21:37 家
本日の歩行時間計 3時間08分

東京都 杉並区 高円寺北 3-10-5 アイケービル2F「 さいとう歯科 高円寺診療所 」 Copyright (C) 2014 Saitoh Dental Koenji. All Rights Reserved.