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長野 8/21--9/ 1 (12日間) 夏合宿 高瀬ダム〜(裏銀座コース)〜水晶岳〜雲ノ平〜槍ヶ岳〜上高地
大学1年の夏、私にとって初めての夏合宿です。
日程に余裕があったので、高原のキャンプ場に連泊して、歩いてでしか行けない山奥の温泉に行ったり、麓のキャンプ場で一年生だけで軽くハイキングをしたりと、のんびり過ごす日が多かったです。
青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。
- 雲ノ平から見る水晶岳 -
水晶岳(すいしょうだけ)は標高2,986mで、山麓から水晶が採取されることが山名の由来となっている。
黒部川源流部での最高峰。北アルプス主稜線からは僅かに外れているが、北アルプスのほぼ中央に位置するため眺めが良い。
山頂は切り立った岩の双耳峰となっていて、三角点のある北峰は標高2,977.7m、測定点である南峰は標高2,986mである。
深田久弥による日本百名山には別名である黒岳(くろだけ)として記載されている。
8月21日(木) 曇一時雨
われわれのパ−ティ−、実に個性豊かな人達が集まったパ−ティ−である。
テント内では様々な話題が飛び交い、時には大爆笑が起こり、時には張りつめた空気が漂い、時には「気まずい」ム−ドが漂っていた。
私は合宿は初めてなのだが、この山行では何か、山よりもテント生活を楽しんだという実感が強かった。
山も勿論素晴らしかったのだが、テント内でのそれぞれに個性の出た大雑談大会の方がより印象が鮮明なのである。
さて、そんな我々裏銀Pの山行記、題して「“激しい個性のぶつかり合いParty"の日々。」
夜行で新宿を出た。皆よく眠る。
家 21:35…21:40 駅 21:47-(各停)-22:40 新宿 23:55-(JNR/各停 長野行 441M)(車中泊)-、就寝 翌01:30
8月22日(金) 曇
朝! でもまだ列車の中。 起きると夜は空いていた列車の中が、通勤客でワイワイガヤガヤ。 女子高生ピ−ピ−ギャ−ギャ−。
おかげ様で松本で乗り換えの時、若干一名が遅れそうになり電車を止めて喜んでいた。
信濃大町で下車。 そこからマイクロバスで七倉へ。 七倉へ着いてビックリ。 ななななんと、荷物を運んでくれるトラックが廃止になったというのである。
仕方ないから朝食(Mさんの手製よ!)を食べ、荷物を担いで出発。
ぼいからぼいから林道を歩いて濁沢の幕場(ん!?)へ。 天気は終始、空一つない曇天でした。 就寝10時。
起床 06:30、-(JNR/各停 長野行 441M)-08:02 松本 08:10-(JNR/各停 227M)-09:08 信濃大町 09:20-(松本電鉄バス)-09:50 七倉 10:40…(徒歩 80分)…12:00 高瀬ダム上 12:30…(徒歩 20分)…12:50 濁沢△、設営 13:30-14:30、夕食 18:00-18:30、就寝 22:00
本日の歩行時間計 1時間40分
8月23日(土) 雨
4時起床。 7時出発。 雨の樹林の中を黙々登る。
もうブナ立なんてイヤッ!!とブツブツブ−ブ−言いながら、皆元気で烏帽子小屋に11時20分着。
さすがに濡れた身体に稜線の風は冷たくて、皆一緒にブルブルガタガタ。 ええいっ!こうなりゃ酒しかないわいっ!! 10時45分就寝・・・。
起床 03:50、朝食 04:30-05:00、濁沢△05:55…(徒歩 5分)…06:00 (水場) 06:05…(徒歩 60分)…07:05(休憩)07:15…(徒歩 70分)…08:25(休憩)08:40…(徒歩 70分)…09:50(休憩)10:08…(徒歩 72分)…11:20 烏帽子小屋△、設営 14:30-15:05、夕食 18:00-18:30、就寝 22:45
本日の歩行時間計 4時間37分
- 雲ノ平 -
8月24日(日) 晴のち曇
4時起床。 6時25分出発。 本日はハイライト、裏銀稜線。 お天気晴れ! 朝の光の中、頬に涼風を受けながらの稜線漫歩。
実に爽やかである。 最初のピ−ク三ッ岳の登りでは、登るごとに表銀の山が浮かび上がり、その彼方に槍の姿も見えた。
三ッ岳直下に一休みして、大撮影大会。 赤牛、薬師の堂々たる山谷をバックに個人主張をやったが、何故かDだけは写りたがらなかった。
彼は自分の写真が世に出るのを恐れているらしい。 (focus 、指名手配の写真、ウィ−クエンダ−etc) さて、上下のない稜線を辿って野口五郎に10時着。
さらに大きな展望を楽しんで、稜線漫歩はまだ続く。 水晶小屋がだんだん大きくなるのを楽しみにしながらひたすら前進。
小屋への最後の登りを上げきる直前、小屋の前の人影が此方を向いた。 それは至高のヤロッパ東沢Partyであった。
山で他のパ−ティ−に会うのは初めて。訳もわからず嬉しかった。
小屋着2時。 それから遅い昼食を摂って水晶の往復をした。
私はその往復中、目をドンブリのようにして水晶を探したが、結局ダメだった。M氏によれば「水晶はT氏に荒らされて、ここにはもうない」そうだ。
さて、ピストンを終えて、あとは雲ノ平を目指すのみ。 祖父岳のヒンダルイ登りも終えて、雲ノ平へ転がるように下った。
テントを立てると暫くして雨になった。雨の雲ノ平はアイゼン必携。 滑るの滑らないの、私は水を汲みに行って2回転んだ。 就寝11時。
起床 04:00、朝食 04:50-05:10、烏帽子小屋△06:25…(徒歩 65分)…07:30 三石山 07:50…(徒歩 60分)…08:50 (標高 2,792m 地点) 09:15…(徒歩 40分)…09:55 野口五郎岳 10:30…(徒歩 65分)…11:35(休憩)12:20…(徒歩 90分)…13:50 水晶小屋 ( 14:35…(徒歩 30分)…15:05 水晶岳 15:30…(徒歩 20分)…15:50 ) 16:00…(徒歩 65分)…17:05 祖父岳直下 17:20…(徒歩 35分)…17:55 雲ノ平△、設営 18:00-18:30、夕食 20:00-20:30、就寝 23:00
本日の歩行時間計 7時間50分
8月25日(月) 晴のち曇
6時起床。 天気曇天。 いいも−ん。今日は日帰り温泉旅行だも−ん。 荷物も軽いし酒もある。 山の出湯に心は踊る。 Dが踊る。
急な下りを駆け下りて川を渡れば、そこは楽園、高天原温泉。
しかし、現実は甘くなかった。 その湯は、短パンをはいて日焼けした足にはあまりに熱すぎた。
私と、やはり短パン縦走したT氏(若い!)は熱い熱い、と悶えながら、なんとか全身を湯の中へ入れたのだった。 青春は熱い・・・。
さて帰路。 行きにはあんなに長かった下りがあっという間だった。 それも当たり前。 お空を飛んで帰ったのだから・・・。
雲ノ平へ着くと、あの必殺野郎ッパ、剣Partyとの再会が待っていた。(これで酔いが覚めた。)剣Partyと交歓会をやって、就寝12時。
起床 06:00、朝食 06:30-07:00、雲ノ平△07:45…(徒歩 55分)…08:40 雲ノ平山荘下 08:50…(徒歩 25分)…09:15 奥スイス庭園 09:25…(徒歩 45分)…10:10 高天ヶ原峠…(徒歩 20分)…10:30 岩小屋小谷…(徒歩 20分)…10:50 高天ヶ原山荘…(徒歩 25分)…11:15 温泉沢 ( 入浴 12:00-13:00 ) 13:30…(徒歩 45分)…14:15 高天ヶ原峠…(徒歩 120分)…16:15 雲ノ平△、夕食 18:00-18:30、就寝 22:20
本日の歩行時間計 5時間55分
8月26日(火) 豪雨
雨、風のおまけ付きで停滞決定。
よって起床無し。 他にすることもなく、大雑談大会を開く。
物知りおじさんのM氏を中心に、歌あり、昔懐かし漫画特集あり、怪談あり、政治問題ありで、わしゃもう、ついてけん。 就寝時間不明。
覚醒 04:00、起床 05:50、朝昼食 10:50-11:10、夕食 18:00-18:30、就寝 23:10 雲ノ平△
本日の歩行時間計 0時間00分
8月27日(水) 朝方霧のち晴、曇一時雨
今日は先日の停滞で予定変更して双六小屋までだから、えらく楽ちん。 天気は曇だけど山はよく見えた。
祖父岳トラバ−ス、三俣蓮華トラバ−ス、双六トラバ−ス、み−んなトラバ−スして、あっけなく2時半に双六小屋に着いた。
双六小屋の幕場では、ダイヤモンドParty、東沢Party、笠Partyと一緒だった。 就寝10時半頃。
起床 06:00、朝食 07:00-07:30、撤収 08:30-09:00、雲ノ平△ 09:45…(徒歩 70分)…10:55 黒部川出合…(徒歩 35分)…11:30 三俣山荘 12:55…(徒歩 30分)…13:25 頂上分岐…(徒歩 70分)…14:35 双六小屋△、設営 14:40-15:00、夕食 17:30-17:45、就寝 21:20
本日の歩行時間計 3時間25分
- 槍ヶ岳の頂上直下から見る小槍 -
8月28日(木) 晴一時曇
4時半起床。 7時に出発。 天気は晴れで笠ヶ岳方面バッチリ、鷲羽の勇姿も素晴らしかった。
今日は西鎌上げて横尾へ下る、山行のフィナ−レである。 槍を見上げながらの前進に、気合が入る。
静寂を破って、岳文コ−ルがこだますると肩ノ小屋はもうそこだった。 コ−ルの主は常念Partyであった。
槍ヶ岳山頂の展望、それはもう書く必要もない。 こんな多くの山々を一日中眺めながら、哲人槍ヶ岳は頭を傾げて一体何を考えているのか。
自分なら何を考えたらいいのか。 その答えも出ぬまま下山の時が来た。 全くもったいない槍沢の下り、横尾へ向かって駆け下りる。
香水を匂わせたお姉さん達が目立ち出すと、敏感な山崎氏は微笑を満面にたたえ、もうここは上高他だと言った。
“横尾集中”。そこには東沢Partyと笠Partyを除く全てのパ−ティ−がテントを並べていた。 夜は有志によるスタンス個人の部。
あのY氏の野性的かつ華麗な演舞で、酒のない宴は俄然盛り上がっていった。 就寝時間知らん。
起床 04:30、朝食 05:30-06:00、撤収 06:10-06:30、双六小屋△ 06:55…(徒歩 65分)…08:00(休憩)08:35…(徒歩 60分)…09:35(休憩)09:50…(徒歩 70分)…11:00 頂上小屋 ( 11:55…(徒歩 9分)…12:04 槍ヶ岳 12:45…(徒歩 15分)…13:00 ) 13:35…(徒歩 95分)…15:10 赤沢岩小屋 15:30…(徒歩 20分)…15:50 槍沢ロッジ…(徒歩 20分)…16:10 二俣…(徒歩 5分)…16:15 一俣小屋…(徒歩 40分)…16:55 横尾△、設営 17:00-17:20、夕食 19:00-19:30、就寝 翌01:20
本日の歩行時間計 6時間39分
8月29日(金) 曇一時雨
天気、空一つない曇天。 奥穂高岳・横尾アタックは有志のみでやることになった。
裏銀Partyからは元気なY氏とMさんが参加、私とDはパスして、Mと共に屏風岩を(サンダル履きで)やりました。
一人を除く他の大勢は徳沢へ。Oさん、御免なさい。 起床就寝とも自由(?)
起床 06:00、朝食 07:00-08:00、横尾△ ( 11:25…(徒歩 60分)…12:25 屏風岩直下 14:00…(徒歩 25分)…14:25 横尾出合 14:35…(徒歩 25分)…15:00 ) 横尾△、夕食 18:20-18:40、就寝 22:20
本日の歩行時間計 1時間50分
8月30日(土) 雨のち曇
天気は雨。 遂に小梨平集中。 ここから夏合宿は本番へ突入する。 飲めや、歌えや、踊れや、騒げ。 気がつくとそこは水たまりの中だった。 もうイヤッ。
起床 07:15、朝食 08:20-08:40、横尾△ 10:00…(徒歩 45分)…10:45 徳沢 11:05…(徒歩 40分)…11:45 明神…(徒歩 30分)…12:15 上高地・河童橋…(徒歩 35分)…12:50 バス停 13:45…(徒歩 15分)…14:00 小梨平△ ( 集中式 15:00-15:50、夕食 17:00-17:40、スタンツ 19:10-23:00、テント巡リ・東沢 Party 23:30-、 剣 Party 00:15-、総務 Party 00:50-、表銀 Party 02:00-、常念 Party 03:00-、笠 Party 03:40-、ダイアモンド Party 04:00-)、就寝 翌04:20
本日の歩行時間計 2時間45分
8月31日(日) 雨のち曇
というわけで、夏合宿もめでたく終わったわけであるが、最初に書いた通り、楽しいテント生活を満喫できた山行だったと思う。
食糧も豊富で、私はなんと体重が増えた。
ただ、もう一寸山自体を楽しむことができたら良かった。 夜の語らいも勿論楽しい。
しかし私は御来光が見たかった。 でもまぁ、こんな山行は年に一度。 山に“住む”のも悪くない。 来年も山に住みに行こうかな、酒をうんと持って…。
起床 07:50、撤収 09:00-、朝食 10:00-、小梨平△11:15…11:40 五千尺旅館 12:25…12:30 上高地 12:50-(松本電鉄バス)-14:40 松本 Bus Terminal 14:55…15:00 松本駅 15:20… 15:25 公衆浴場(入浴) 16:10…16:15 松本駅 16:50…16:55 たつみ亭 18:05…18:30 しづか 19:30…19:55 Sweet 20:30…20:35 松本駅 20:40-(JNR/各停 長野発新宿行 442M)(車中泊)
9/ 1 曇
(新宿に着いてから、喫茶店で始発電車の始動を待つ)
-(JNR/各停 長野発新宿行 442M)-04:23 新宿 04:40…04:50 ニュー上高地 06:05…06:12 新宿 06:25-(各停)-07:15 駅 07:20…0725 家
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