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戸台〜甲斐駒ヶ岳 ( 2,967m ),仙丈岳 ( 3,033m ) ・雪上訓練
大学2年の春休み、まだ残雪期の南アルプスに雪上訓練も兼ねて登ってきました。
青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。
- 甲斐駒ヶ岳 -
甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)は、赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2,967mの山である。
峻険な山容をもち、半ば独立峰のような姿勢で屹立する日本アルプス屈指の名峰。
「駒ヶ岳」の名を冠する独立した山は全国に18山あるが、その中ではこの甲斐駒ヶ岳が最高峰である。
3月19日(金)
家 21:45…21:50 駅 21:55-(各停)-22:46 新宿 23:45-(JNR/急行 アルプス17号 417M)(車中泊)-
3月20日(土) 雨のち曇、時々雪
列車が伊奈北駅に着いた時、窓の外は雨だった。 「ゲ−。あの河原を雨具を着て歩くのかよ、ブ−ブ−ブ−。」
さて、6時半にバスに乗り込んだ私は、人の波に押されて後部座席のほうに追いやられた。 そこには登山者のザックが積み重ねてあった。
当然私はいや−な予感がしたので、すぐにその場を離れようとしたが、既に車内は人が一杯で身動きがとれなかった。
そんなわけで私は一時間の間、バスが揺れ動くたびに、ザックの山が崩れないように必死で押さえていたのです。
(これを読んでいる人が同じ失敗を繰り返さないことを祈る。)
7時半、戸台着。 甲斐駒も鋸もなんにも見えない。 長くて広い河原を黙々と歩き、10時20分に八丁坂入口に到着。
ここから先は樹林帯のため、雪が多くて滑りやすいのでアイゼンをつける。 八丁坂からは2本で本日の幕場である北沢長衛荘に至る。
北沢峠には林道どころかバス停まであってえらくシラケた。
-(JNR/急行 アルプス17号 417M)-04:19 辰野 04:27-(JNR/各停 辰野発豊橋行 602M)-04:55 伊奈北 06:20-(国鉄バス)-07:30 戸台 07:40…(徒歩 50分)…08:30 白岩 08:40…(徒歩 50分)…09:30 角兵衛沢 09:40…(徒歩 40分)…10:20(休憩)10:52…(徒歩 50分)…11:42(休憩)12:00…(徒歩 55分)…12:55 長兵衛小屋、就寝 20:10
本日の歩行時間計 4時間05分
3月21日(日) 雪時々雨、のち晴
天気は曇のちみぞれのち雨のち吹雪。 停滞。 この日、某山岳会の2人が、仙丈岳に登ったまま行方不明となる。
起床 03:55、長兵衛小屋(停滞)、就寝 20:50
本日の歩行時間計 0時間00分
3月22日(月) 快晴
4時起床、6時発。 今日は仙丈岳に登る。
樹林帯で社会人パ−ティ−に会った時「高校生ですか?」と聞かれ、自分達がそんなに素人っぽく見えるのかと考え込む。
三本で小仙丈に到達。 森林限界を抜けると風が強く、氷化した雪の粒が顔にあたって痛いので目出帽をつける。
小仙丈から仙丈に至る稜線上は、両側がカ−ルになっているうえに風が強かったので少々緊張した。
仙丈岳到着は9時35分。 ピ−クからは、北ア、中央、八ヶ岳、南アなどすべての山が見えて大感激。 個人主張などをして下山する。
森林限界まで下って一本とっている時、昨日、仙丈で行方不明になったパ−ティ−を捜しに来た人から、初めて遭難の話を聞き驚く。
最後の一本は尻セ−ドで北沢峠まで下り、午後はテントの近くでザイルワ−クの練習をした。
夕方、甲斐駒上空をヘリコプタ−が飛んでいるのを見て、「何かあったな。」と思いつつラジオのスイッチを入れると、甲斐駒の遭難を報じていた。
起床 04:00、長兵衛小屋 06:05…(徒歩 55分)…07:00(休憩)07:10…(徒歩 50分)…08:00(休憩)08:10…(徒歩 35分)…08:45 小仙丈…(徒歩 50分)…09:35 仙丈岳 10:20…(徒歩 55分)…11:15(休憩)11:30…(徒歩 40分)…12:10 仙丈△、雪訓 12:30-14:30、就寝 20:30
本日の歩行時間計 4時間45分
- 仙丈岳 -
仙丈岳(せんじょうだけ)は、標高3,033mの山である。
北東に小仙丈岳(2,855m)・南西に大仙丈岳(2,975m)の小ピークを従え、さらに大仙丈岳の南側には、南アルプス中部の塩見岳に至る長大な仙塩尾根が連なっている。
また、尾根の間には、東側に小仙丈カール・北側に藪沢カール・南東側に大仙丈カールと三つのカール(圏谷)を擁し、山容は比較的穏やかであるが、西面は急峻で、岳沢が沢登りや冬季の氷瀑登攀の対象となっている。
高山植物の非常に豊富な山として知られている。
3月23日(火) 晴
4時起床。
6時発。
今日は甲斐駒に登る。
標高二千三百メ−トルの仙水峠ではかなり風が強かったので、これから登っていくにつれてもっと強くなるのではないかと不安になる。
が、駒津峰から上は仙水峠よりも風が弱かった。
駒津峰の登りの途中で会った単独行者から「上の方は風が強いから気をつけろよ。」との忠告を受け、昨日に続いてまたしても自分達が素人っぽく見られてしまったようだ。
我々が駒津峰の辺りにいる頃、仙丈上空をヘリコプタ−が飛んでいたが30分ほどで飛び去った。
甲斐駒のピ−クまでこれといった困難な所もなく、9時31分に駒に到着。ピ−クは天気もいいし、他のパ−ティ−もいないし、実に気分が良かった。
下山の途中、もう少しで六万石という辺りで私の後を歩いていたK君が突然滑った。
私もKに足払いをされたような形で滑ったが、約2m流れた所で止まったが、けっこう危かったのではないかと思う。
前日に起きた遭難も、同じ場所で滑落し雪崩が起きたらしいので、今後甲斐駒に行く人はこの地点に気をつけましょう。
12時半幕場到着。午後ヒマだったので幕場近くにある傾斜70°くらいの雪の斜面でワカンをはいて懸垂下降をやる。
夜は怪談話が最高に盛り上がったので、寝る前に4人連れ立ってキジを打った。
起床 04:00、仙丈△ 06:00…(徒歩 50分)…06:50 仙水峠 07:05…(徒歩 45分)…07:50(休憩)08:00…(徒歩 35分)…08:35 六方石 08:55…(徒歩 35分)…09:30 甲斐駒ケ岳 10:15…(徒歩 45分)…11:00 駒津峰 11:10…(徒歩 20分)…11:30 仙水峠 12:00…(徒歩 30分)…12:30 △、就寝 翌00:50
本日の歩行時間計 4時間20分
3月24日(水) 晴
6時起床。
8時15分発。
なんとなく一本で八丁坂登り口のそばまで行き、氷化した川でダブルアックスの真似ごとなどをして氷と戯れたあと、丹渓山荘でアイゼンを外し、二本で戸台へ。
途中、谷の奥にみえる甲斐駒がすばらしかった。
起床 06:00、△ 08:15…(徒歩 65分)…09:20 渡渉点 10:05…(徒歩 10分)…10:15 丹渓山荘 10:30…(徒歩 60分)…11:30(休憩)11:45…(徒歩 50分)…12:35 戸台 13:17-(国鉄バス)-14:50 伊那市 16:15-(JNR/急行 こまがね4号 天竜峡発新宿行 4412M)-20:17 新宿 20:25-(各停)-21:15 駅 21:20…21:25 家
本日の歩行時間計 3時間05分
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