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長野 南アルプス 12/13-12/18 ( 6日間) 白池〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳〜奈良田
大学サークルの冬山山行の一環として、日本第二の高峰、北岳(標高 3,193m)を中心とする白根三山を縦走しました。
青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。
- 北岳 -
北岳(きただけ)は、標高3,193mで、富士山に次ぐ日本第二の高峰である。
従来は標高3,192mと公表されていたが、山頂の三等三角点(3,192.4m)より南の岩盤の方が約80cm高いことが確認された。
古くから、北岳、間ノ岳、農鳥岳一帯の山体は、「白い雪をかむった山」という意味で白根山または白峰山と呼ばれており、南北に連なる白峰山の、一番北にあることから北岳と呼ばれるようになった。
現在では、三つの峰それぞれを1つの山として取り扱っているが、これらの山々を合わせて白峰(しらね)三山と言うこともある。
12月13日(日)
初めての冬山に向う期待と不安を胸に抱きつつ、集合時間にわずか20分ほど遅れただけで新宿駅に到着した。
我々のパーティーは最終鈍行で出発する予定であった。
だがFさんが40分を過ぎても来ない。 そんなわけで先輩方が心配しておられると、あのFさんが長い足でヒョイヒョイと歩いてきた。
彼の話によると、高田馬場の駅でピッケルを落としたんだと後になって気づいて、急いでひき返し、いつもはすれ違って逃げる駅員に、あいそ笑いを浮かべながら、線路に落ちていたピッケルを拾ってもらったということであった。
やっぱり、Fさんは、ただもんじゃない。
家 22:35…22:40 駅 22:46-(各停)-23:34 新宿駅 23:55-(JNR/各停 新宿発長野行 441M)-翌02:51 甲府駅、待合室泊。就寝 03:30
12月14日(月)
甲府駅にて5時起床。 ここからタクシーで夜又神荘まで向かう予定であったが、トンネルが通れるというので、ついでに深沢下降点まで思わず行ってしまいました。
6時40分に下降点を出発し、約25分で渡渉点へ到着。
ここから池山小屋までの雪つきの急登を約3本半で登り、なんと11時にこの日の行程を終えてしまった。
起床 05:00、甲府駅 05:30-(タクシー)-06:25 深沢下降点 06:40…(徒歩 25分)…07:05 河渡渉 07:20…(徒歩 45分)…08:05(休憩)08:20…(徒歩 50分)…09:10(休憩)09:30…(徒歩 45分)…10:15(休憩)10:30…(徒歩 30分)…11:00 白池△、夕食、就寝 20:20
本日の歩行時間計 3時間15分
- 間ノ岳(右手前)と農鳥岳(左奥) -
間ノ岳(あいのだけ)は、標高3,189mで、日本で4番目、南アルプスで2番目に高い山である。
山頂の東側には、細沢カール(圏谷)がある。
12月15日(火)
起床4時。 6時半出発。 一本で城峰に。 ここからアイゼンを用いることになった。
慣れないアイゼンに緊張しながら歩くこと約60分で、鳳凰台へ到着。 ここからは鳳凰三山の勇姿が手にとるように見えた。
ここを少し登ると森林限界に出て、風や雪が顔に直接吹きはじめる。 ここまでくると冷たいというよりも痛いという感じに近くなってくる。
だが、そんな苦痛も見上げた頂上を雲に隠した北岳の姿を見て、吹き飛んでしまった。 北岳は、冷たく大きく厳しかった。
12時40分、この日の最大の山場、八木歯のコルに到着。 ザイルを出すことになった。
重いザックとピッケルを片手に持った通過は時間がかかり、ここを通過し終わるのに約3時間を要してしまった。
また、ここからの吊尾根分岐までの急登が、クラストしていたり、ル−トを見失ったりでえらく苦労した。
そんなところで時間をとっていたためか、この日の幕営予定地の北岳稜線小屋に薄暗くなっても着かなかった。
とっぷりと日が暮れた中、不安を感じていたが、Mさんの「まだ、先だ。」の言葉に促されて、懐電をつけながら歩き続けた。
そしてようやく5時50分に北岳稜線小屋に着いた。 小屋は北岳と中白根のコルの、中白根寄りにあったから遠く感じたのだった。
起床 04:00、朝食、撤収 05:00、白池△ 06:30…(徒歩 55分)…07:25 上峰 08:05…(徒歩 55分)…09:00 鳳凰台 09:30…(徒歩 30分)…10:00 (コル) 10:15…(徒歩 45分)…11:00 ボ-コン沢ノ頭 11:20…(徒歩 30分)…(Yアイゼン不調 11:50、12:00、12:15 )…(徒歩 50分)…12:40 (ザイル装着) 15:20…(徒歩 40分)…16:00(休憩)16:10…(徒歩 100分)…17:50 北岳小屋、夕食、就寝 23:50
本日の歩行時間計 6時間45分
12月16日(水)
6時半起床。 北岳ピストンへ、8時20分出発。 北岳の登りでは、初めて遠くに白く横たわる中央アルプスを見た。
そこからは、北アルプスや富士山はもちろんのこと、太平洋や伊豆半島越しの相模湾まで一望のもとに見えた。
約50分で北岳ピ−クへ到着。 そこは一面の青と白の世界であった。 約40分で下り北岳稜線小屋へ。
ポカポカと陽気が良くなってきたので、思わずミカンなど食べながら日なたぼっこをしてしまいました。
11時25分、北岳稜線小屋を出発。頬の右側に冷たい風を受けながら歩くこと約40分、中白根へ到着。
ここからも広い稜線をただただ歩いて間ノ岳へ。約一時間の道のりである。
間ノ岳のピ−クはだだっ広く、天候が悪い時は方向を見失いやすいそうである。
「そういう時は、東南の方向、富士山の方へテケテケと歩けばよろし。」というMさんのありがたい言葉をいただいた。
その言葉どおりに東南の方向へ、農鳥小屋を目指して歩いていった。
農鳥小屋への下りも迷いやすいらしいけど、天候もよかったし、なんなく下った。
その辺りで雪が少なくなり岩場になったので、アイゼンがもったいないということで外したとたんに雪がドッときて、えらく苦労した。
3時に農鳥小屋へ到着。 小屋は屋根まで雪の中だった。 誰かがキジ跡で転んだのをしっかりと私は見てしまいました。
起床 06:30、朝食、北岳小屋 ( 08:24…(徒歩 46分)…09:10 北岳 09:40…(徒歩 40分)…10:20 ) 11:25…(徒歩 40分)…12:05 中白根 12:20…(徒歩 35分)…12:55(休憩)13:05…(徒歩 30分)…13:35 間ノ岳 14:00…(徒歩 30分)…14:30 (休・アイゼン外す) 14:40…(徒歩 20分)…15:00 農鳥小屋、夕食、就寝 21:15
本日の歩行時間計 6時間01分
12月17日(木)
4時半起床。
6時45分、西農鳥に向けて出発。
いきなりの急登だった。
急登のうえに、滑るとヤバそうな危険な所だったので、もう緊張の連続。
最後の岩場を越える時は、何か目に見えない力によりバックを後ろに引かれるようで恐ろしかった。
7時35分、西農鳥のピ−クへ着いた。
ここからの眺めもよく、今まで歩いてきた山々や南アルプス南部が手にとるように見えた。
ここから農鳥へ約40分で着き、大門沢分岐へ下るのみとなった。
この下りはなかなか楽勝で、雪田や平らな道の連続で楽しかった。
こんな道で意味もなく、ほんとに意味なく藤川さんがコロンだ。
おかしい。
そうこうしているうちに、大門沢分岐へ到着。大門沢への下りのル−トを注意深く探して発見すると、一気に下りに入った。
この下りの面白さは筆舌につくしがたい。
膝まで、いや時には腰まで、雪に埋もれながら、転がるようにして歩き、坂に出会うと思いきりシリセ−ド。
まさに快感。
この時ばかりは、南の国で生まれ育ったことを思はず悔いてしまいました。
うさぎの足跡をつけていきながら、11時20分大門沢小屋へ到着。
ここでアイゼン、オーバーズボン、ミトン、手袋などを取り去り、身軽になったからだで奈良田へ向かう。
沢沿いの道を歩き約一時間で八本沢出会いに到着。
ここで藤川さんが、今度は何を思ったか、おもむろに長い間コカンにまいて使っていたようなサラシを取り出し、頭の横で結び目をたてて頭に巻いた。
こんなことをして皆の爆笑を買ったの当然だったが、私は「藤川さんは、顔に似合わず若い。」と、思わず尊敬してしまいました。
ここから、幾つかの吊り橋を渡り、上下のアルバイトを少々しているうちに、はや国道出合いであった。
ここから約30分でやたら犬の多い奈良田へ着いた。
ここで私の冬山初山行は終わった。
この山行は、屋久島山行にも勝るよい山行であった。
今でも思い出すのは、空の青と雪の白である。
起床 04:30、朝食、農鳥小屋 06:45…(徒歩 50分)…07:35 西農鳥 07:45…(徒歩 40分)…08:25 農鳥岳 08:35…(徒歩 35分)…09:10 大内沢分岐 09:25…(徒歩 20分)…09:45(休憩)10:05…(徒歩 25分)…10:30(休憩)10:40…(徒歩 40分)…11:20 大門沢小屋 12:10…(徒歩 55分)…13:05 八本沢出合 13:25…(徒歩 65分)…14:30 国道出合 14:30…(徒歩 10分)…14:40 奈良田 15:05-(山梨交通バス)-15:50 身延駅 18:28-(JNR/各停 富士発甲府行 637M)-20:06 甲府駅 21:02-(JNR/各停 甲府発新宿行 558M)-23:18 新宿駅 23:27-(各停)-
本日の歩行時間計 5時間40分
12月18日(金)
-00:25 駅 00:33…00:38 家
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