11) 虫歯の治療
口の中には、たくさんの細菌がいます。
その中のミュータンス菌などが虫歯(う蝕)の原因と言われています。
この虫歯の菌が食べ物の中の糖分を栄養にして生育し、歯の表面にネバネバした物を作ります。
そのネバネバした層の中に虫歯の菌や他の細菌が住みつき、どんどん増えていきます。
これが歯垢(プラーク)といわれるものです。
歯垢中の虫歯の菌は食べ物の中の糖分を材料にして酸を作り、ゆっくりと歯の表面のエナメル質を溶かしはじめます。
そして進行していくと、目に見える大きな穴となり、虫歯となります。
虫歯は決して自然に治りません。放っておくと、悪くなる一方ですので、早めに治療しましょう。
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C1 (う蝕 第1度)
歯の表面(外側)のエナメル質の層が溶けている(脱灰)状態の、軽度の虫歯です。痛みは全くないか、あってもあまり感じませんが、歯の表面が白く濁っていたり、茶色に着色してザラついています。まだ目に見える穴はありません。
→ C1の治療 |
C2 (う蝕 第2度)
歯の中身の象牙質の層まで破壊が進んで、穴があいている、中等度の虫歯です。
冷たいものを食べたり飲んだりすると、歯がしみたり、多少痛むことがあります。
→ C2の治療 |
C3 (う蝕 第3度)
歯の破壊が象牙質の全層を突き抜け、大きく穴があき、歯髄(神経と血管のある所)にまで達した重度の虫歯です。常に痛むことが多く、さらに歯髄が炎症を起こすと、激しい痛みがでてきます。
→ C3の治療(しみる痛みなど)
→ 〃 (腫れる痛みなど)
→ 〃 後の処置(冠など)
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C4 (う蝕 第4度)
歯が崩れて、歯の目に見える部分は欠けて取れ、ほとんど根っこだけになっている状態です。神経が駄目になっているのでかえって痛みは消えている事もあります。歯髄が腐敗して根の先に炎症を起こすと、痛んだり腫れたりします。
→ C4の治療
→ 抜歯の後の治療:ブリッジ
→ 〃 :義歯
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