22) 歯周病の進行
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歯周病は慢性的な疾患で、その病状の進行は非常にゆっくりなのであまり気付きませんが、気付いた時には手遅れになっている事もあり、
定期的な診査が必要です。
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歯肉炎
歯肉炎では、歯と歯肉の間(歯肉溝)に歯垢(プラーク)や少量の歯石がたまり、歯茎に炎症が起こります。
歯根膜や歯槽骨は破壊されていない段階です。
この段階だとほとんどが完治します。
【症状】
・多少赤く腫れます。
・出血はないか、あってもわずかです。
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軽度歯周炎
歯の周りのプラーク(歯垢)をそのまま残しておくと、唾液中のカルシウム成分と結合し、歯石となります。
プラークと歯石の中には、何億もの細菌がいて、この細菌が、有害な排出物やその遺体、すなわち毒素を出します。
すると、歯肉がそれに反応して炎症を起こします。
歯肉の腫れが大きくなり、赤みを増し、出血してきます。
細菌が歯肉に侵入し、歯槽骨(歯を支える顎の骨)や歯根膜(歯と骨の間のクッションの役割の膜)も破壊され始めます。
歯と歯肉の間の溝が深くなり、歯垢や歯石がたまっています。早期の治療が必要です。
【症状】
・歯の周りの歯肉が腫れます。
・歯を磨く時などに、歯肉より出血します。
・痛みはほとんどありません。 |
中等度歯周炎
歯の周りのプラーク・歯石を放置しておくと、どんどん増えていきます。
また、その表面や中の細菌は一層増加します。歯肉の炎症はひどくなり、歯を支える歯槽骨にも及びます。
歯には、見える部分と見えない部分ともども歯垢や歯石が付着しています。
歯と歯肉の間の溝もさらに深くなっています。歯を支えている骨が溶けてきます。
【症状】
・歯肉の腫れがひどくなり、歯肉・骨が少しずつ溶けて、歯の根が露出します。
・歯肉からの出血がひどくなります。
・歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)から、膿が出ます。
・歯が少し前後左右にグラグラしてきます。
・口臭がすることがあります。 |
高度歯周炎
歯には多量の歯垢や歯石が付着し、歯肉や歯を支える顎の骨の破壊が相当に進んでいます。
歯は骨の支えを失っています。
歯の周りのプラーク・歯石および中の細菌は、さらに増加します。
歯肉と歯槽骨の炎症はさらにひどくなり、歯を支えることができなくなります。
【症状】
・歯肉はさらに溶けて、歯の根元まで露出します。
・歯が前後左右だけではなく、上下にも揺れます。
・揺れがひどくて歯が自然に抜け落ちる事もあります。
・ものを噛むと、痛みが出ます。
・さらに痛くて物が噛めないこともあります。
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