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 さいとう歯科  高円寺診療所

  東京都 杉並区 高円寺北3-10-5 アイケービル2階
TEL 03 (3223) 4182 (良い歯に)
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24) 家での歯磨き
歯磨きをする理由
 歯周病の予防の基本は、正しい歯磨き(ブラッシング)です。
 歯磨きの最も大きな目的は、歯周病の原因である歯や歯の周りに付着した細菌、歯垢(プラーク)を取り除く事です。
 食事をすれば、歯垢が歯や歯肉に付着する事は仕方ない事なのですが、正しい歯磨きで歯垢を取り除く事は可能なので、歯周病を予防するために、 正しい歯磨きの仕方を覚えましょう。

正しい歯磨きとは?
 歯周病の根本的な原因は歯垢(プラーク)ですので、歯磨きで歯垢を除去すれば、歯周病を予防する事ができます。
 しかし単に強く磨いたり、長く磨いただけでは歯や歯の周り付いたた歯垢を完全に取り除く事はできません。
 歯垢を取り除こうと強く磨いて、逆に歯や歯肉を傷つけてしまうこともありますので、注意が必要です。

 ではどのような歯磨き(ブラッシング)をすれば歯垢(プラーク)を確実に除去し、歯周病を予防できるのでしょうか?
 これは歯科医に直接、指導してもらう事が一番です。
 歯並びや生活習慣は1人1人違いますので、その人に適した歯磨きの仕方も一人一人異なるからです。
 特に毎食後に歯磨きをしているのに虫歯になりやすかったり、歯周病になってしまった方は歯磨きの仕方に問題がある可能性が高いので、 一度、歯科医院で正しい歯磨きの仕方を指導してもらいましょう。

正しい歯磨きの仕方
1) 何となく一通り磨くのではなく、1本1本、確実に磨く。
2) 歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽くあてて、力を入れすぎず、大きく動かすのではなく、小刻みに、軽く振動させるように磨く。
   (力を入れて磨くと、押し当てられた歯ブラシの先が開いてしまい逆にきちんと磨けません)。
3) 横だけでなく上下にも歯ブラシを動かし、歯ブラシの持ち方も横向きだけでなく、縦に持って磨く。
   (常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができますので、上下左右、回すように磨く)
4) 毛先が開いた歯ブラシでは歯磨きの効果が激減するので早めに交換する。
 以上が一般的に言われている正しい歯磨きの仕方です。何となく磨いていては歯垢(プラーク)を除去する事ができませんので、自分の磨き方を見直し、 歯科医院で自分に合った歯磨きの仕方を指導してもらう事も必要です。
※ いくら自分ではそこそこ歯磨きが出来ていると思っても、実際に歯垢をあまり除去できていないことのほうが多いので、 客観的に歯垢が取れている除去できているか、を確認するために「歯垢染色液」などを使う事も有効です。

歯磨きはいつ行うか
 可能であれば毎食後に歯磨きをする事が理想です。
 しかし毎回行うのは難しいので、最低でも朝食後と夜寝る前の2回は時間をかけて歯磨きをしたほうがよいでしょう。
 また食後は唾液が多く分泌されますが、唾液が多く分泌されているときは細菌を洗い流してくれます。
 そこで、食後すぐに歯磨きを行うのではなく、できれば食後1時間ほど経過してから歯磨きを行うのが理想かもしれません。

歯磨き粉
 正しい歯磨きの仕方をすれば十分、歯垢(プラーク)を除去する事が出来るので特に歯磨き粉は必要ありません。
 しかし、歯磨き粉を使用すればスッキリしますし、中には歯周病の原因菌の殺菌作用があるような成分を配合した歯磨き粉もあります。
 目的にあった、歯磨きする気分にしてくれる歯磨き粉を使用するのも良いでしょう。

歯間ブラシ、デンタルフロス
 歯磨きだけで歯垢(プラーク)をほぼ全て取り除く事は結構大変です。
 歯磨きだけでは歯と歯の間などに付着した歯垢を取り除けない場合が多いので、「歯間ブラシ」「デンタルフロス」などの補助用具を使用することも有効です。
 ただし、歯間ブラシ、デンタルフロスを間違った方法で使用すると歯肉を傷つけてしまうこともあります。

電動歯ブラシ
 普通の歯ブラシで歯を磨くだけでも十分、歯垢(プラーク)を除去する事は出来るのですが、どうしても手で磨くと磨き残しが多くなります。
 そのような場合は『電動歯ブラシ』を利用するのも有効です。
 最近の電動歯ブラシの性能は素晴らしく、多くの場合、手で磨くよりも歯垢を取り除ける確率が高いので、電動歯ブラシを使用してみることも良いかもしれません。
 特に最近人気があるのが、歯垢除去能力が高いといわれている「音波電動歯ブラシ」です。
 手では不可能な高速振動で、手の歯磨きでは届かないような歯と歯の間の歯垢までも高速振動で除去できるといわれています。

まとめ
 以上のように正しい歯磨き方法を覚え、歯間ブラシ、デンタルフロスなどの補助用具を使用すれば、歯垢(プラーク)を除去することは十分可能なのです。
しかしそれでも歯のまわりに付着した歯垢を完全に除去できないので、残った歯垢を除去できずにいると、やがては歯磨きでは取り除けない歯石となります。
表面がザラザラしている歯石は細菌の棲み家になりますので、数ヶ月に1回、少なくとも半年に1度は歯医者で定期健診を受けて正しい歯磨きが出来ているか?歯石は付着していないか?を検査する事が大切です。


→ 25) 診療所での歯磨きの方法   → 26) 歯磨き粉の選び方   → 27) 歯ブラシの選び方

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