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31) 小児歯科とは? |
小児歯科とは、心身ともに発達の過程にある小児を担当する歯科です。
しかし、街中の歯科医院の小児歯科では、大抵は乳歯の治療のことを指す事が多いです。 |
小児歯科では、本人の治療とともに、その治療のための通院、家での歯磨きなどの予防、治療後の注意など、様々な面で、その保護者の協力が大事です。そこで。
お子さんの歯を虫歯から守るために大切なこと
1.家族みんなでお口の中をきれいにしましょう!
虫歯は、虫歯の細菌が原因となって起こる「感染症」です。
大人の人の口の中には既に虫歯の菌が住みついています。
これは常在菌といって、虫歯の原因になる一方で、より悪質で有害な細菌類の侵入を防ぐ役割もあります。
そこで、お子さんに虫歯の菌を移さないように注意しましょう。
また、口移しや同じ食器(皿や茶碗、スプーン・フォークや箸)などを使って食事することは、できるだけ避けます。
食べ物は取り分けて、一人ひとりが自分の食器で食べましょう。
2.食事に気をつけましょう!
甘い物の採り過ぎに注意しましょう。
糖分を上手にコントロールすることで、虫歯の菌への栄養の補給を少なくして、虫歯の菌の繁殖を防ぐことができます。
また、栄養バランスの取れた食事をすることによって、歯は丈夫になります。
さらに、硬い食べ物の割合を増やし咬む回数を増やして、顎の発達を促します。
3.歯磨きの習慣を身につけましょう!
虫歯の菌を取り除くには、歯磨きが最も一般的な方法です。
また、ご家族が歯磨きの確認や仕上げ磨きをしてあげるとよいでしょう。
歯磨き粉はフッ素やキシリトール入りのものを使うと、歯が丈夫で強くなり、虫歯の菌の繁殖を防ぐことができます。
4.キシリトールガム・タブレットを食べましょう!
キシリトールは、白樺やトウモロコシの芯を加工して作られる天然素材の、虫歯予防効果のある甘味料です。
キシリトールは、虫歯の菌が栄養分として使えないため、歯が溶かされにくくなります。
また、キシリトールを食べることによって、歯が硬くなり、丈夫になるという説もあります (学者により反対意見あり)。
ただ下剤の作用が少しありますので、食べ過ぎると、お腹がゆるくなる事があるます。
5.歯の予防処置を行って、虫歯になりにくい強い歯にしましょう!
フッ素塗布
フッ素は、歯の表面のエナメル質を丈夫にして、酸に溶けにくい抵抗力のある歯質にします。また、初期の虫歯が再石灰化して治します。
シーラント
奥歯の噛み合わせの面には深い溝があり、食べ物が溜まりやすく、虫歯になりやすい所です。
この溝の奥の深い所をプラスチックなどで埋めて、虫歯を予防する方法です。
6.歯科医院で定期検診を受けましょう!
虫歯に気付いてから治療すると手遅れの場合が多く、また、一度治療した部分から虫歯になることが多く、歯の寿命が短くなることがあります。
歯科医院で、歯磨きでは落としきれない虫歯の菌の汚れを取り除き、予防処置を受けましょう。
また、正しい歯磨きの方法も教えてもらい、練習することが大切です。
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