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51)口腔外科とは? |
口腔外科では、虫歯や歯周病の治療を除く顎と口の外科処置を中心として、その病気・外傷の全般を扱い、一般外科の一分野であると同時に歯科の一分野です。
口腔外科に従事するのは殆どが歯科医師で、医師は少ないですが、その理由は、咬み合わせなど顎と口の機能が歯科と密接に関わっているため、と言われています。 |
歯科口腔外科の診療領域
歯科口腔外科の診療領域の対象は、原則として口唇、頬粘膜、上下歯槽、硬口蓋、舌前3分の2、口腔底に、軟口蓋、顎骨(顎関節を含む)、
唾液腺(耳下腺を除く)を加える部位としています。
また、医師の標榜する診療科目は「口腔外科」ですが、歯科医の標榜する診療科目は「歯科口腔外科」と歯科をつけます。
これは違いに拘る医科側の強い要請のようです。
歯科口腔外科の診療内容
口の中と顎の骨、顎関節、唾液(だえき)を作る部位(腺)やその周りの病気を治療対象とし、会話をしたり、物を食べる「口の機能」を維持増進すること
を目的としています。
そのため、歯はもちろん、左右の顎関節、口腔粘膜の難治性の口内炎、顎下腺・舌下腺・耳下腺などの唾液腺疾患を含め、
口の中、舌、顎の疾患全般を対象に診断・治療を行います。
例えば、親知らずの抜歯、自分の歯の移植、顎関節症、舌痛症、口腔乾燥症(ドライマウス)、神経痛、骨髄炎などの炎症疾患、
神経麻痺、インプラント手術、顎変形症手術、歯科以外の有病者の歯科治療、嚢胞や良性腫瘍の摘出手術、
また、口の中や顎の骨などの悪性腫瘍(癌)の治療も扱います。
交通事故や転倒などで歯に損傷ができた場合や脱臼した歯の再植、口唇の裂傷、顎の骨折の整復手術などの外傷も扱います。
→ 親知らずの抜歯
→ 顎関節症の治療
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