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東北地方連続登山、7/19--7/31 (13日間) Part2. 岩手山〜八幡平
大学のサークルで東北の山々をいくつか登っては降りて、登っては降りて、を繰り返しました。
登山と登山の合間には県庁所在地の盛岡駅の片隅で寝たり、福島県の無人駅の待合室、日本海の海水浴場で寝たりしました。
岩手県の早池峰山に引き続いて岩手山に入り、八幡平まで縦走したのち、山形県の飯豊山に向かいました。
青文字の文章は、大学のサークル機関紙より、氏名を頭文字をイニシャルにする等、一部改変して引用。
- 岩手山・山頂 -
岩手山(いわてさん)は標高は2,038mで、二つの外輪山からなる複式火山。
岩手県最高峰である。
奥羽山脈の主稜からは離れており、独立峰に近い。
東の盛岡側から見る姿は富士山のように長い裾野を引く整った形で、「表岩手」と呼ばれる。
北の八幡平から見ると、外輪山の連なりが凹凸をなし、「裏岩手」と呼ばれる。
7/19--7/31 (13日間-1) 東北 (早池峰山) から続く
7月22日(水) 曇時々雨
前日の夜に盛岡駅で合流したH君と共に、盛岡駅から大館線の各駅停車で大更駅へ。 そこからタクシ−で20分程、焼走キャンプ場へ着いた。
スタンツができるような広場・林間の幕場はとてもさわやかな感じでした。
雄大な岩手山をバックに写真をとり、いよいよ登りにかかる。 これがまた、単調な登りで、おまけに霧が出て展望なしで疲れが激しかった。
しかし、途中のコマクサの群落は一服の清涼剤でした。 黒銀色の砂地に淡い桃色と緑の取り合せが、とてもきれいだった。
単調さに耐えて行くと、肩のような平坦な所に出た。 しかし何かおかしいので地図と磁石をのぞき込み位置を確認する。
するとそこは山頂のほぼ西側、平笠不動のあたりであることが分かった。 我がPartyは、いつのまにか廃道とされている道を歩いたらしい。
しかしずっと一本道だったはずなのに・・・。
昼食の後、山頂へ向かう。 砂地に足をとられ、コマクサを潰しそうになったり、疲れました。 30分程でピ−クに立つ。
しかし天候が回復せず、展望はなかった。不動平まで水を汲みに下りる。
帰りにB氏は外輸山を一周してくると言って往路を戻り、A氏と僕はトラバ−スを求めて行った。 だが、トラバ−スはなく、御苗代湖まで下りて、再び登った。
最後の岩壁のある細い道のあたりで、雷が鳴り、雨が降り出した。 半ば走りながら幕場へ戻った。 B氏は一人で「ン−、盛岡市が見えた。」と喜んでいた。
僕らは二時間余のアルバイトだった。
起床 04:50、盛岡 05:43-(JNR/各駅 1925D)-06:12 大更 06:20-(タクシ-)-06:45 焼走△ 07:05…(徒歩 48分)…07:53(休憩)08:15…(徒歩 35分)…08:50(休憩)09:18…(徒歩 50分)…10:08(休憩)10:35…(徒歩 43分)…11:18 御室(テント設営、昼食) 13:15…(徒歩 30分)…13:45 岩手山 13:50…(徒歩 20分)…14:10 不動平 14:23…(徒歩 65分)…15:28 御室、就寝 20:45、御室△
本日の歩行時間計 4時間51分
7月23日(木) 曇時々小雨、夕方一時晴
前日、僕とA氏が登ってきた道を快調に下る。 お花畑で一本とってから、御苗代湖にピストン。 霧がかかった湖は、正に神秘的以外の何ものでもなく、あたりは静寂そのものだった。 時折ウグイスが悲しそうにホ−ホケキョと鳴くだけであった。
まるで日本の自然の幽玄さを一同に集めたような素晴らしさだった。
このあとでB氏が「あそこに二十分しかいなかったのは、リ−ダ−の重大なミスだ。」と、ぶつぶつ言っていた。
お花畑へ戻り、硫黄臭のする沢沿いの道を下左へ少し上ると、細い稜線に出た。
まだ縦走路ではないようだったが、視界がきかないので、B氏とA氏がそれぞれ逆方向にル−トファインディングをしに行った。
結局この稜線はフェイントで左へ少し登ると、縦走路に出た。
砂地から一転して泥でぐちゃぐちゃの道を行く。 黒倉山、姥倉山はトラバ−スして犬倉山へ。
ここで昼食をとり、A氏が水を汲みに網張温泉の方へ下りる。
このあたりから、ようやく太陽が顔を出すようになってきた。 犬倉山から大松倉山へは快調に二つ三つのこぶを越してゆく。
大松倉山で一本とり、三ツ石山荘へ一気に下る。 三ツ石山荘は、池塘の中に建てられ、まわりにはニッコウキスゲが咲き乱れていた。
水場は滝の上温泉方面へ池塘を少し出たところにある。
日没時、この池塘をはさんで、西の三ツ石山は、鮮やかな茜色に染まり、東の大松倉山の上には二重の虹がかかるという自然の一大パノラマが展開された。
一生の思い出に残る景色であった。
起床 05:00、撤収-06:30、御室 06:55…(徒歩 45分)…07:40 御花畑 07:50…(徒歩 20分)…08:10 御苗代湖 08:32…(徒歩 8分)…08:40 御花畑 08:50…(徒歩 55分)…09:45 鬼ヶ城分岐 09:45…(徒歩 65分)…10:50 犬倉山12:25…(徒歩 60分)…13:25 大松倉山 14:20…(徒歩 30分)…14:50 三ッ石山荘(福岡大学ワンダーフォーゲル部の一行と同室)、就寝 19:20
本日の歩行時間計 4時間43分
7月24日(金) 霧、曇のち晴
霧の中を三ツ石山へ登る。 三ツ石山、小畚岳と展望がきかず、印象は薄く、なにげなく過ぎたようだ。
大深山の近くで関東森、大白森を抜けて乳頭山へ向かう道があるはずだったが、道の踏跡がはっきりせず。
それから大深山山頂からは田沢湖が見えるはずだったが、天候が回復せず見えなかった。仕方なくハイクラウンの龍子姫でがまんした。
大深山荘で一本とったが、前の夜一緒だった佐賀大Partyが先に休んでいた。
このPartyは上級生が先に飯を食べ、その後で下級生が「食べてよろしいですか。」と聞いてから食べる。
またキジ打ちの時も「きじ打ってきてよろしいですか。」と承諾を得てから、というように上下が厳しく、我がPartyも佐賀大ゴッコと称してしばし楽しんだ。
平坦な険阻森をすぎて諸絵岳への鞍部に池があった。
竜安寺の石庭よろしく水面から石が二つ三つ顔を出し、青空と松林を背景とした池で、大変落ち着いた雰囲気であった。
双耳峰となっている諸絵岳のあたりから晴れ間が広がり、最後の畚岳ではたいへん良い時を過ごした。
今回の山行で一番の展望で、時を忘れそうだった。
畚岳を下りて車道沿いに行くとレストハウスがあり、そこにザックをおいて、八幡平の沼を一周。
そして山頂を一応踏みつけ、バスで大沼に向った。
あとは温泉でのんびりした。(国民宿舎内、入浴料は二百円)
起床 03:35、三ッ石山荘 05:15…(徒歩 60分)…06:15 標高1448m地点 06:25…(徒歩 65分)…07:30 大深岳 07:55…(徒歩 20分)…08:15 大深山荘 09:15…(徒歩 38分)…09:53 瞼岨森 10:10…(徒歩 40分)…10:50 池 11:08…(徒歩 22分)…11:30 諸檜岳・二峰(昼食)12:10…(徒歩 40分)…12:50 畚岳 13:50…(徒歩 30分)…14:20 八幡平 14:45…(徒歩 60分)…15:45 八幡平 山頂 15:46…(徒歩 44分)…16:30 八幡平 17:00-(バス)-17:27 大沼温泉 17:30…(徒歩 5分)…17:35 大沼△、入浴 18:10-20:00、就寝 22:30
本日の歩行時間計 7時間04分
八幡平(はちまんたい)は岩手県、秋田県にほぼ等面積で広がる楯状火山跡である。
広い高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小さなピークがそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在する。
最高地点の標高は1,613m。
頂上近くまで道路が通り、バスも便利だが、道路から少し離れただけでオオシラビソの原生林や、静かな沼が現れる。
湿原性の高山植物も豊富である。
7月25日(土) 晴
大沼温泉からバスで八幡平駅へ。 車中はほとんど寝る。 11時40分、盛岡着。一応打ち上げをやる。
盛岡駅で小岩井フル−ツヨ−グルトを買う。 これはA氏の絶賛するもので、一度は食べてみる価値があるそうだ。
起床 05:45-、大沼一周、撤収 07:30-、大沼△ 08:00…08:05 大沼温泉 08:07-(秋北バス)-09:01 八幡平 09:22-(JNR/各駅 1926D)-11:40 盛岡 13:10-(JNR/急行 もりおか4号 214M)-15:42 仙台 17:03-(JNR/急行 まつしま10号 6110M)-19:12 郡山 19:26-(JNR/各駅 239)-22:06 山都 山都駅・泊
7/19--7/31 (13日間-3) 東北 (飯豊山〜大日岳) に続く
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